日韓交流


日韓交流 15

15回目は2013年(平成25年)1031()-113日(日)

フリー4日間ツアーで静岡空港からソウルの山を登りに行った。県のソウル事務所に澤井さんがいるので、声掛けして夕食を共にし情報交換をした。

 

 7238回 

韓国遠征 北漢山と冠岳山

2013.10.31-11.4

 静鉄観光サービスの「静岡空港から行くソウルフリー4日間」のツアーを利用しての韓国遠征である。宿まで連れてってくれるので、フリーの2日間以外は日本語でOK。宿は住十里のホテルヴィジョン。初日の夕食は馬場洞焼肉横丁で本場の焼肉を堪能した。

 フリー初日は北漢山全山縦走である。南の佛光洞から北上し白雲台837mの山頂を目指す12kmのコース。天気晴れ。5時出発で朝食はホテル近くの食堂で山菜鍋。地下鉄駅のセブンイレブンで昼食のキムパプを買い込んでトクバウイ駅へ。近くの佛光寺から取り付く。標高は低いがしっかりした岩山のチョットゥリ峰へ登頂。ソウルの街が見下ろせる。縦走路にはいくつかのピークがあるのだが、滑落者が多く登山禁止となっている。しかしコースには岩場もあり、なかなか楽しい。後半は城壁が整備されていて、見た目はいいが展望を遮る。紅葉の稜線歩きを楽しんで、ハイライトの最高峰白雲台である。沢山の人がいる。岩山でスリル満点だ。手摺や鉄梯子が整備されていて誰でも登れるようになっているので山頂も満員だ。展望を楽しんで、これまた紅葉の素晴らしい登山路を下山。夕食は明洞で鳥カルビ。(720…佛光寺740…チョットゥリ峰835…香炉峰口1000…碑峰口1010…サモ岩1030…大南門昼食1130-1200…大城門1215-30…大東門1315…龍岩門1400…衛門1500…白雲台1530…衛門1550…白雲山荘…牛耳洞1700)

 フリー二日目は冠岳山。7時出発朝食はホテル近くの食堂で豆腐鍋。地下の売店で昼食をいろいろ購入。地下鉄で舎洞へ。歩き始めると小雨が降り出し、カッパで山頂手前のクキ峰まで登った。少し寒く展望もないので、お昼を食べて下山。ホテルに戻り、近くのEマートで買物をして、県ソウル事務所の澤井副所長と会食。宮中寄せ鍋と豚三枚肉焼き。(登山口950…稜線1110…クキ峰1115…昼食1130-1200…登山口1300…ナクソンデ駅1320)

 帰国日は6時出発で現地ガイドの指示に従って搭乗、富士山を眺めて静岡空港へ1130降り立った。経費50,570円(ツアー代金38500、海外旅行保険1070、韓国内経費11000)でした。                            葵支部Oh

 

 


日韓交流 14

 

14回目は2013年(平成25年)9月5日(木)-9日(月)

 

  播隆祭に参加して槍ヶ岳に登頂する計画で準備を進めてきたが、6/22に富士山が世界文化遺産に登録されたことを受け、韓国隊から富士登山の強い希望が出て、「富士登山」に変更された。準備をしてくれた大勢の人に迷惑をかけてしまい、深くお詫びします。

富士山と宝永山登山 富士山麓一周(山中湖・河口湖・西湖) 浅間大社、人穴富士講遺跡、白糸の滝、富士宮焼きそば、三保の松原、日本平~久能山東照宮を案内し、6組に分かれホームステイで日本体験、国際課表敬訪問県庁展望台とおもてなしをした。

 

第7186回

日韓交流 富士登山

H25.9.5(水)-9(日)

 

今年の日韓交流は播隆祭に参加して槍ヶ岳登頂を計画したのだが、世界遺産となった富士山への強いリクエストがあって変更となった。関係者に多大な迷惑をかけたことを深くお詫びします。

 9/5 新調した布製の歓迎横断幕を用意して忠清南道庁山岳会金洸泰会長以下22名を静岡空港の到着ロビーで迎えた。再会の挨拶などを交わして、今夜の宿「富士山麓山の村」へ直行。今夜のメニューはカレーライス。これがなんと竈でご飯を炊くという本物の自炊で、燃料は薪だ。苦労して出来上がった食事は美味しかったことは言うまでもない。韓国人はカレーライスをかき混ぜて食べるというのは本当だった。朴成敏さん作成の交流の映像記録映写会をして盛り上がった。彼はこのためにプロジェクターを持参した。山行打ち合わせ会などして早めに寝る。

 9/6 富士山登頂の日。3:30起床、快晴。宝永山登山のBチームに見送られて、マイクロバスで出発。新5合目には結構人がいる。半数以上の山小屋が今週の土曜日まで営業しているので、登山者も多いようだ。トップとラストにスタッフを2人づつを配置し6時出発。韓国隊17人全員の登頂が目標だ。天気は申し分ないが風が肌寒い。1合目ごとに休憩し、決して急がない。しかし、富士山は簡単には頂上に立たせてくれない。8合目で1人高山病でリタイア。スタッフ2名がついて山小屋に待機とする。空気は次第に薄くなり、高度障害も出てくる。ひたすらゆっくり登る。やっと11時に山頂奥の院に着いた。5時間かかった。昨日の雨が水たまりを作っている。水はけのよい富士山では珍しい風景だ。剣が峰を目指してもうひと頑張り。大沢崩れからの風が強い。山頂三角点付近は大勢の人で賑わっていた。記念写真を撮って奥の院へ戻り昼食。12:30下山開始。風が強いが全員快調だった。さすが山岳会員である。リタイアのメンバーと合流して、15時に5合目についた。山の村にもほぼ予定通り着いた。宝永山登山のBチームも着いていた。富士山を堪能したとのこと。当日のみ参加の登頂支援隊はこれで帰宅。残った日本人スタッフは3名となった。今日の自炊メニューはシチューだが、豚肉を見て韓国隊が「プルコギ」を作り始めた。登頂を祝し賑やかな夕食となった。

 9/7 第3日目は富士山麓をマイクロバスで1周した。富士山は顔を見せなかった。山中湖、河口湖とまわって西湖の公園で昼食。昨日の疲れと時間の都合で紅葉台ハイキングを省略。人穴富士講遺跡、白糸の滝、浅間大社と富士山の構成遺産を見学。富士宮焼きそばで締めをして、沼津の「万葉の湯」に泊まる。今夜は韓国人の好きな温泉風呂と、全員の好きな酒もふんだんにある。楽しく豪華に夕食・宴会ができた。混雑していたが、臨時休息所は畳の部屋で毛布が十分あり、ぐっすり眠れた。

 9/8 朝6:30に起こされた。韓国隊の用意したパンとバナナ、無料サービスのコーヒー・紅茶で軽く朝食を済ませる。沼津アルプスを案内する予定になっている。西部地方は嵐だったこの日、出発予定の7時には小雨だった。次第に雨が強くなってきて登山は中止。三保の松原へ予定変更。昼食後日本平からロープウェイで久能山。日韓友好の先達である家康公の東照宮を参拝して下山。駿府城公園とセノバ、呉服町散策をして藤の花湯で入浴、「鰻のいいだ」で公式の歓迎会。ここで、韓国国宝の百済金銅大香炉のレプリカを記念品として頂戴した。今夜はホームステイで、6軒の会員(大石、吉田、岡崎、三島、竹中、美松)宅へ分宿。前回韓国でホームステイの経験をさせてもらったお返しで、企画したが、言葉の壁を超えてよい交流ができただろうか。

 9/9 最終日。県庁を表敬訪問したいというので、急遽国際課に連絡。県庁展望ロビーへ案内する。地域外交局後藤局長以下3名が出迎えてくれた。県庁からセノバへ行き、空港行のバスを見送って日韓友好完了。来年は「第60回百済祭」に行きましょう。

韓国隊

金洸泰 崔文喜 金基鉉 朴成敏 鄭聖來 李鍾吉 朴容玖 金宰東 金守安 梁珠錫 金善承 金善承 李美熙  吳義淑 宋貞姬 趙明濟 金星孝 姜賢淑 金貞子 黃仁子 尹景娥 金容孜

富士山支援:大石一博、市川隆夫、池ヶ谷和彦、吉田恵子、志村峯雄、石川あつ子、大石美津枝

宝永山支援:杉村恵之助、小林正信 古屋弘行、美松ちづる

会長 大石 記

 

 

 

 韓国国宝第287号 百済金銅大香炉

 


日韓交流 13

13回目は2012年(平成24年)12月2日(日)

 

今回は静岡ワンゲルが主催して、県立美術館のホールで、日韓交流の講演会を開催した。

講師は忠清南道庁の国際通商課アジアチーム長(現課長)の洪萬杓(ホンマンピョ)氏で、彼は道庁山岳会にも(一応)加入していて、両山岳会の交流を支えている。また、全州の萱沼紀子さんらとNPO法人「東アジア隣人ネットワーク」を立ち上げ、よりグローバルな活動をしている。静岡県庁にも何度も行き来しており、静岡県ふじのくに親善大使に任命されている。

演題は 静岡県ふじのくに親善大使「百済・飛鳥文化から東アジアの隣人を考える」 ~清水港と白村江、そして平和的な民際~

というものだ。

司会は杉村恵之助副会長(当時)で会長(当時)の大石一博も挨拶を述べている。

洪萬杓さんは完璧な日本語を話し、通訳はいらない。ジョークを交えて、清水と百済(忠清南道)のつながりを語った。この後、東アジア隣人ネットワークは『民際-地と文化』という本を鼎書房から出版した。(大石の写真が1枚掲載されている。)


日韓交流 12

 

12回目は2012年(平成24年)10月12日(金)~16日(火)

 

9月の合同キャンプに韓国から静岡に来る予定が、忠南道の台風被害の影響で中止になってしまった。参加予定者に静岡市岳連の山のカレンダーを土産に持参した。鳴聲山(ミョンソクサン923m)はソウルの北の江原道のススキの山で、忠南道庁の10月の山行に同行した。大型バス2台で乗り付けて勝手に登るというスタイルに驚いた。鶏龍山は地元の名山。北漢山はソウルのお馴染みの山。

ソウルでの最後の夜は道庁の洪さん親子と静岡県ソウル事務所の外山所長、澤井副所長と北岳スカイウェイという展望台で食事を楽しんだ。磐田支部の芸人が「ドジョウすくい」を披露した。

参加者 富士宮:志村峯雄、松田ひさ子 静岡北:漆畑千代美、静岡東:大石一博、吉田恵子、野崎美代子、美松ちづる、古屋弘行、大石美津枝 静岡南:望月保男、宇都宮弘美、深澤夏子 焼津;徳田きぬ代、磐田;増田益江、田邊もとい 

 

第6954回 韓国遠征  H24(2012).10.12-16

10/12 静岡空港での手続きは順調だったが、荷物預りが1人1個までは無料だが、2個目は有料になっていた。韓国便だと5000円くらいだとのこと。仁川空港に着いて、入国手続きをしている間に、荷物のほうが先に出ていた。空港ロビーで忠清南道庁山岳会と合流。朴さん、金会長、李前会長、崔さん、方さんが出迎えてくれている。記念写真を撮ってバスで移動。ソウルの北漢山の近くを通り、抱川市の宿舎「ハンファリゾート山井湖水」へ。宿の部屋が2つしかないので、1室追加して、朝食サウナつきで支払。領収書をもらって、やっと18時に夕食。牛の骨付きカルビ。一緒に食事をして、彼らはいったん帰った。部屋で少し飲み直して就寝。                                          (oh!)

 

10/13 鳴聲山(ミョンソクサン)登山。6:30起床。7:30より食事。山井湖リゾート9:40、バス2台70人で出発。新安峠10:00出発。急な登り。10:30休憩。A班、B班と別れA班は休憩とらず出発。B班10人は一枚岩や紅葉を見ながらのんびり登る。A班鳴聲山11:45到着。休憩もとらず急な登りばかりで大変であった。B班は鳴聲山頂上に登る予定ではなかったが、頂上に12:15到着。12:30下山。痩せ尾根とアップダウンを繰り返しながら、すすきの平原(三角峠13:30)に到着。東屋があり、お祭中で音楽が流れ、大勢の人々で歩くのもやっとだった。滝15;00到着。すすき祭りのため、滝を目指して登ってくる人が多く、下山も大変であった。山井里駐車場15:45到着。バスで大田市へ向かう。19:45に歓迎会場「礼知園」に着き、両会長挨拶、記念品交換、韓国語による自己紹介、乾杯で宴が始まった。21:30近くのシェラトンモテル到着。

 

10/14 鶏龍山(ケリョンサン)登山。シェラトンモテル6:30出発。道庁のバス迎えにて6:40ナルト食堂へ。6:40~7:30豆もやし鍋の朝食をとり7:45登山口へ。準備体操と案内板の説明を受け8:30いざ出発。10:00クンベ峠着。10:30~11:00男妹塔のいわれを聞き休憩。11:15三佛峰山着。三体の仏様を観ることができるのだが、ガスっていて見ることができない。11:45黄色い芝という意の広場にて、持参したキンパプ、キムチ、栗マッコリでの昼食を済ませ下山へ。12:50男妹塔、13:30東鶴寺~駐車場へ。バスにて14:50武寧王陵見学、15:45公州博物館の説明と見学に。鶏龍山温泉に寄り、17:15~18:15韓屋村セイハツで夕食。18:30Kマートで買い物をして、大田駅まで送って頂き慌ただしく道庁の方々と別れの挨拶を交わす。19:49発新幹線KTXに乗りソウルへ。20:46地下鉄で安国洞へ。駅から徒歩で孝宣堂の宿着。本日も忙しい1日であった。お疲れ様でした。感謝    (北支部U記)

 

10/15 北漢山(プカンサン)登山。予約しておいたジャンボタクシー2台に乗り牛耳洞登山口から歩き出す。岩の目立つ登山道だがコースは整備されている。峠が近づいてくると傾斜が少し増してきた。ハル峠で休憩しながら朝食のパンを食べる。右側にヨン峰の標識があり、勇士2人が登りに行っている間、残留組は足休め。ゆるやかな稜線を歩くと管理小屋があり、そこを通りすぎワイヤーロープを掴んで岩場を登り切ると白雲山荘が見えた。山荘の屋根の上に丸坊主の白い岩の白雲台、仁寿峰がそびえ立っている。山荘には日本が話せるご老人夫婦と息子さんがいる。美味しいと評判の湯豆腐、ククス(温麺)、カップラーメンを注文し、2度目の朝食となる。10:05目的の白雲台に向かって腰を上げる。城壁が見え衛門(ウィムン)をくぐり見えてきたのは国旗がそびえ立っている頂上だ。鉄の階段をひたすら登り、ワイヤーロープを掴んで岩登りをする。白雲台山頂(836m)からは360度見渡せ、ソウル市街を一望でき感激した。まずは全員で記念写真をとり下山開始。城壁門まで戻りノチョク峰まで縦走する。龍岩門(ヨンアムン)から下山し道洗寺(ドソンサ)に着く。この日は行事があったのかすごい人だかり。ここから車道をひたすら歩く。途中の食堂でチヂミとビールで乾杯。1時間ぐらいゆっくりし、市内バスに乗りソウル駅に1時間で着いた。ロッテマートで土産を買い地下鉄で宿孝宣堂に戻った。夕食は夜景の綺麗な「北岳スカイウェイ軽食堂」。日韓交流でお世話になっている忠清南道庁の洪さんと息子さんに静岡県ソウル事務所の外山所長、澤井副所長を交えて賑やかに食事会をしてタクシーで宿泊先に戻った。

孝宣堂6:30=牛耳洞登山口7:10…ハル峠8:15…ヨン峰8:30…ハル峠8:40…白雲山荘9:20-10:00…衛門10:15…白雲台10:40…衛門11:10…ノチョク峰11:50…龍岩門12:25…道洗寺13:30…食堂14:00-15:00…バス停15:30=ソウル駅16:30…ロッテマート17:30++安国…孝宣堂                              (静岡葵支部 C.M)

 

10/16 5:30起床。2台のジャンボタクシーで空港へ。大韓航空のフライトちょうど2時間前に着いた。出国手続きを自動受付の機械でチェックすると、並ばないで、すぐ荷物を預かってくれる。ほぼ満席。富士山が見えた。過密スケジュールだったが濃密な交流ができた。いつも韓国人の手厚いサービスに恐縮してしまう。静岡空港を使うと、静岡駅には午前中に着いてしまうというのは何とかならないものか。           (oh!)


日韓交流 11

11回目は2011年(平成23年)11月26日(水)~30日(日)

 

韓国在住の萱沼紀子さんは全州で韓日文化交流センターを立ち上げて両国の草の根交流を支えてきたが、忠南道庁の洪萬杓さん達と「東アジア隣人ネットワーク」というNPO法人を立ち上げて、よりグローバルな交流を目指している。我々は単なる山岳会であり、どの様な立ち位置でお付き合いできるか迷っているが、現在は大石が会員となっている。

今回の交流は、ネットワークの事務局長をやっている原善さんのお兄さんが台湾に住んでいて、台湾の大学生と交流し、台北市で一番高い「七星山」にガイド付きで登る。原住民タイヤル族の文化に触れ、温泉、現地の食文化を楽しんだ。日韓交流の番外編として取り上げた。

 

第6728回 台湾遠征「七星山と日韓台交流」 H23.11.26-30

 11/26(土)「日韓台の交流登山として、台北の陽名山国家公園最高峰の七星山に登り、烏来のタイヤル族の芸能鑑賞など台湾の文化に触れて韓国、台湾の人達との交流会もあります。」という事で参加した。静岡駅北口6:30集合、乗用車3台に14名分乗し清水ICから東名、横浜新道を経由し川崎区の駐車場スターネット着。ここで乗用車3台を置いてマイクロバスに乗り換え羽田空港へ10:00着。空港内国際線旅客ターミナル3階で手続きをすると同時に、東アジア隣人ネットワーク事務局長の原善さん、明治大学学生ツアー事務局の恒川、岡崎さんと合流する。11:50飛行機に乗り込み12:25羽田空港を飛び立った。12:30過ぎに飛行機は機首を右に変え、眼下に東京アクアラインの海ほたるが海上に浮かんでいるように見える。12:45過ぎに右前方下に小さく富士山が見えた。遠くに雪をかぶった南アルプスが連なり壮観である。15:00(台湾時間)に台湾・松山空港に無事着陸。空港入国手続き、各自両替をし迎えの専用バスに15:40乗車し、ホテル帝后大飯店へ到着した。それぞれの部屋で寛ぐ。ホテルの真向かいに大同大学新徳恵大楼(機械、材料工程)があり、眼下の道路沿いに歩道、車道に大中小のスクーターが100台以上駐車していた。17:30ホテルから数分先の「悦圓楼」で夕食。会場は東アジア隣人ネットワーク萱沼紀子会長、韓日文化交流センター崔事務局長、登山案内の一色さん、台湾政治大学大学院卒業生並びに大石会長他静岡組13名がテーブル3卓に分かれ賑やかに交流会を開催し親交を深めた。20:30過ぎに解散してホテルへ。    静岡西支部 N.M

 

 11/27(日)ホテルは7時から朝食、8:10バスで出発する。(23名)20分程で陽名山入口の橋を渡りジグザグした道をバスが登って行くと右側に夜景の名所となっている文科大学の白亜の建物が見える。8:45青山路入口でバス下車。登山道が山崩れで通行不可ということで入口がバリケードで封鎖されていたが、ガイドの判断で巻道の段差から登山道に入り込んだ。山道は整備された幅2m位の道で歩きやすく、山側に幅30cmの水路が、反対側に幅50cmの水路があり、きれいな水が流れていた。9:10落差30m位の滝「絹絲瀑布」に着いた。付近には硫黄臭が漂い石段が濡れていて滑りそうで怖かった。9:50陽明山牧場跡の放牧柵が荒れた雑木の中に見られた。10:00七星山展望台到着。山頂付近はガスで見えない。展望台から整備された階段を下っていくと動物が通れない囲い柵の先に吊橋が見える10:15冷水抗着。休憩後10:30登山組15名出発、非登山組はバスで七星山の下山地へ向かう。登山口の階段から20分程で、展望台着、ここから冷水抗の管理棟、駐車場、牛乳湖等が見えた。11:20見上げると山頂に20人位が小さく見え、あと一息で私たちもあの山頂にと、頑張って登る。11:40七星山主峰(1120m・1等三角点)外気11℃。みんなで記念写真を撮影し小油抗に向かって下り始める。下方に白い煙?が見える。下山道の所々で、山腹からガスが噴出し脇を通過する際、硫黄の臭いがした。12:25小油抗に下山。非登山組が迎えてくれた。12:40バス乗車、皇池温泉で食事及び温泉に入浴の予定で13:30着。食事する部屋にカラオケがあったので食事後楽しんだ。温泉入浴で疲れを癒し16:20出発。淡水河に沈む夕日が美しいことで知られる淡水に17:25バス下車。夕日が沈む前でとてもきれいであった。川沿いに、出店が立ち並び沢山の人々が夕涼みに集まり賑わっていた。私達も仲間入りし淡水の街をあちこちとのぞき淡水駅前でバスに17:45乗車する。30分位で夕食会場である「海龍王・魚人」に着。夕食は香辛料の効いたカレー味のカニ料理、骨付きのラムステーキ、鶏の丸ごとスープ等12種類も出た。野菜がふんだんに使われ、更にデザートの星型のフルーツは甘くておいしかった。おなかいっぱい食べた。21:35ホテル着。   静岡西支部N.M

 

 11/28(月)7:00朝食、8:30バスにて台湾原住民集落「烏来(ウーライ)」に移動。烏来とか温泉の意味だとのことで、そのまま地名となった。9:40「gaga劇場」に到着。タイヤル族の民族衣装で歓迎のダンス。10:00タイヤル族の芸能を鑑賞し昼食。12:00トロッコ(材木運搬に使ったものを客車とした。)で景色を楽しみ温泉街を散策。萱沼先生が幼少期に住み、遊んだという吊橋周辺を散策し、14:30バスにて台湾一高い(388m)という101タワーへ。89階の展望台にて日本語の解説のイヤホンを借り、最高の展望を楽しむ。台北市には黄色のタクシーが目に付くが、とにかくバイクの多さにびっくり。街路樹も多く緑がいっぱい。夕食はホテルに近いレストランで豪華に食べきれないほどの食事をし、今日も忙しい一日を終える。  静岡北支部 C.U

 

 11/29(火)7:00ホテルで朝食後、韓国組の送別式。韓国の方々はいつも明るく、笑顔が素敵でエネルギッシュだった。彼らは別のツァーで今日帰国するとの事で、送迎バスを見送った。8:55阪急ツアーの台北市内観光に出発。9:05~35忠烈祠(台湾人靖国神社)は衛兵の交替式で有名。選ばれたエリートの青年が瞬きしないで、人形のように歩く姿が凛々しかった。10:00~30中正記念堂(蒋介石の業績を記念して建てられた)は広大な敷地内に庭園や池があり、高さ70mの白亜の中国建築で蔣介石の巨大なブロンズ製坐像が安置されている。歩道から2階までの階段は89段、これは蔣介石の寿命が89歳だったためとの事。10:45~11:55茶楽にてお茶セミナー。いろいろな台湾茶の上品な香りと試飲で楽しむ。15回も飲めるウーロン茶がある。飲んだ後の茶葉は脱臭効果があるとの説明等楽しいホットタイムを過ごした。12:05~13:00ランチタイム(ミシュラン1ツ星のレストラン「鼎泰豊」にて)アツアツでジュウシーな小籠包を堪能。13:10~25行天宮参拝(商売繁盛の神様)。長さ60㎝位の線香で参拝。13:30~45占い横丁。4名が将来の行く末等占ってもらう。14:00~15:40故宮博物館(中国歴代王朝が受け継いできた秘宝や美術品を収蔵している)人気の至宝である翠玉白菜、肉形石、象牙の透かし彫り等の傑作揃いで、ヒスイの色の変化や緻密で美しい彫刻に圧倒された。15:55~17:40民族民芸店、免税店で買い物。18:20~19:05ホテルに戻り電車で夕食の店へ移動。多くの人で賑わい、お祭りのような活気と熱気にみちた街を楽しめた。19:15~20:50夕食タイム。大変お世話になった原様ご兄弟や台湾の学生様も合流。バラエティ豊富なメニューで美味な中華と賑やかな会話で盛り上がり、最終日にふさわしいひと時だった。21:10ホテル着。部屋に戻り二次会で更に盛り上がり別れを惜しんだ。天候に恵まれて充実した毎日となり、緑豊かな大都会台北は素晴らしい街だった。  静岡西支部 K.H

 

 11/30(水)台湾在住の最終日。今日は特別なスケジュールはなく、台北発7:30のエバー航空BR-192便に乗り静岡へ帰国するだけである。6:00にホテルを出発するので前日のうちに荷物をまとめ5:00起床(モーニングコール)。朝食はホテルからお弁当を貰いバスに乗り込む。4泊お世話になったエンプレス帝后大飯店を後に台北松山空港へ向かう。6:20空港着。搭乗手続きを済ませ、お弁当を食べる。予定通り台北を飛び立つと、あっという間に日本。帰国手続き後、迎えのバスで駐車場へ移動し、行きと同様3台の乗用車に分乗して、12:00静岡へ。東名高速道路経由で東静岡駅着。解散。NPO法人「東アジア隣人ネットワーク」による日韓台交流会に楽しく参加させていただいた。こういう機会に隣国の人達と交流できることは有意義でもあり、高齢化するワンゲルの会にも違った幅ができると思う。  静岡葵支部 古屋弘行

参加者:大石一博、古屋弘行、漆畑千代美、岡崎千恵子、中村浩幸、美松ちづる、樋口清子、牧野展也、牧野徳子 県岳連:前川朝夫・所崎操子・小林豊子、静岡県:奥柿隆宏、静岡市:長谷川富久 東ア隣人ネットワーク:萱沼紀子 原善 恒川くん 岡崎さん 

韓日文化交流センター:康哲玟 崔インギュ 李ヨンソプ 朴さん 

 


日韓交流 10

10回目は2011年(平成23年)9月14日(水)~18日(日)

前回の交流から間もないが、10人で韓国を訪れた。

自慢の鶏龍山に特別ルートで登る、道庁の移転先(予定)の洪城郡の龍鳳山登山。錦山高麗人参博覧会に招待という計画。

鶏龍山は道が不明瞭で途中で下山という残念な結果だったが、洪城郡は海が近く、海の幸と山を味わった。小島にある看月庵は印象に残った。また、山岳会員の家に泊めてもらい貴重な体験もした。

経費:航空チケット代49,200円(航空券40000 手数料1000 燃油付加運賃6000 空港税2060 航空保険140)、ソウル迎賓荘旅館宿泊1,132円

韓国での経費160,000W(宿泊2泊29000 食費99500 交通費10500 雑費11000 空港リムジン10000) 

第6672回 韓国遠征「鶏龍山縦走と龍鳳山」 H23.9.14-18

 9/14(水)毎日就航しているアシアナは満席でチケットが取れなくて、週3便の大韓航空の便となった。入国手続きを終えて、仁川空港のラウンジに出ると、韓副会長初めお馴染みの面々がいつもの立派な横断幕で出迎えてくれる。空港から海岸線沿いの高速道路で公州へ。道立の錦江休養森のバンガローに泊まる。夕食前に休養森の展示館を見学。終了時間ぎりぎりまで見せてもらった。温室の植物園。ブツマツ食堂で夕食。バンガローで我々だけで寝る。蛍が1匹とんでいた。

静岡駅941++1008島田1015=1040静岡空港1145~大韓航空KE780便~仁川空港1355=公州夕食=錦江休養森バンガロー(泊)1930頃

 9/15(木) 錦江休養森バンガローでの韓国最初の1泊が明けた。静岡より経度が西寄りのため、夜明けは遅く(といっても日本との時差はない)6時頃明るくなり始める。6時30分に忠南道庁山岳会の人達が迎えに来てくれて、乗用車3台に分乗して朝食会場へ移動。貝(カワニナ)が入ったチゲ(鍋)だ。朝から唐辛子の効いた熱い鍋にご飯を入れ、汗をかきながらすする。キムチも沢山ある。食後、登山口へ移動。鶏龍山一帯は国立公園だが、軍の施設があるため一部が立入り禁止になっているという。忠南道庁の計らいで今回は特別に軍管理の登山口から登る。管理人が金網のゲートを開けてくれて8:30出発。山岳会の人達も初めて登るコースのようで登山道を確認しながら歩く。しかし人があまり入っていないようで道がはっきりしない。その内、道なき道を藪漕ぎで登る。とにかく稜線に出るまで一生懸命登る。太陽が上がってきて韓国の残暑も厳しい。稜線に出て(ミルモク峠?)しばらく登ると最初のピークに着く(皇積峰?)10:00。韓国の山は高い山はないが、所々に岩場があり景色を楽しませてくれる。また稜線のアップダウンを繰り返し鶏龍山最高峰の見える岩場で11:00昼食。お弁当は山岳会が用意してくれた韓国のり巻き(酢飯ではない)だ。ボリュームがあって全部は食べきれない。記念写真を撮り、再び稜線を歩く。予定の一周登山は、登山口で時間を費やしたため断念し、この続きは来年に行うことになった。次のピーク(サルゲ峰?)まで行き、東鶴寺に向かって下山開始。この道もまた面白い。初めは道がはっきりしていたが、途中から滑り落ちるような険しい下山コースになる。スリル満点の道を下り東鶴寺近くの沢に着き、沢の水で汗をぬぐい大休憩。15:00東鶴寺を見学。立派な大雄殿を見ていると、日本語を勉強中という若い尼さんに声を掛けられ、説明を聞く。参道を下り、16:00みやげ物店が並ぶ駐車場に着く。本日の宿泊地である洪城郡へ向かう。忠南道庁山岳会と友好関係を持ってから3回目の訪韓であるが、初めて訪れる場所だ。離れ小島になっている看月庵に小舟で渡り、美しい夕日を鑑賞。夕食会場は海鮮料理の店で、エビ、カニや近海魚の焼き物・揚げ物等沢山の料理をいただいた。期待した刺身は無いのかと思ったら、最後に鯛の刺身が出てきた。韓国では、刺身はメインディッシュで最後に出すのが常識という。今夜の宿泊は「徳山RESOM RESORT」という高級ホテル並みの会員制のコンドミニアム。今日は韓国の人達と一緒に泊まる。夜は長い…。

バンガロー6:30=朝食=登山口8:30…鶏龍山交流一周登山(ミルモク峠~皇積峰~サルゲ峰)…東鶴寺16:30=洪城宮里で刺身食堂18:30=禮山徳山RESOM RESORT

 9/16(金)  7時ホテル出発、コムタンの朝食をとる。牛の血の塊を初めて食べた。韓国人7人日本人10人計17人の登山となる。ここ洪城郡は忠南道庁が2年後に移転する所だ。8:35駐車場から山道を登る。登り口から急勾配である。大岩がごろごろしていてすぐ息切れがした。ほとんど岩ばかりで草木が生えていない。眼下より霧が上がってきて、とても快適になった。鉄の階段を過ぎると屏風岩が突然目の前に現れた。9:15東屋のある最初のピークに到着。初めての休憩。この辺りからは草木が生えている。9:35、381mの龍鳳山頂上到着。写真を撮ったりして大休止。登り下りを繰り返し次の頂上に10:05到着。平日なのにアイスキャンデー売りが居て、皆で食べた。ここで、縦走組11人と下山して龍鳳寺を見学する組6人とに分かれる。龍鳳寺へ下る道には、大岩に大仏が刻まれていて、その前の大きな広場には灯明が灯されていた。11:05龍鳳寺到着。11:50洗心泉温泉に到着。縦走組を待つ。

 縦走組はたかだか200m程度の山を大汗をかいて12時過ぎに到着。待っていてくれたメンバーと一緒に温泉に入る。(混浴ではない)13時昼食。ツルニンジンの料理が出た。藤枝出身のガイド小川さんの案内により、修徳寺を見学した。移転する道庁の建設中の建物を車中から眺めながら大田市へ。18時到着。長春食堂で歓迎会。20:30、4組に分かれそれぞれのホームステイ先へ出向く。

【朴成敏:大石・古屋・望月】【崔文喜:岡崎・徳田・美松】【金基俊:竹中・北原】【韓萬悳:所崎・仙石】

宿舎=龍鳳寺…龍鳳山…秀岩山…洗心泉温泉=修徳寺観光と昼食=大田長春食堂歓迎会=HS(泊)

 9/17(土)博覧会に行く。権五竜(クォンオリュウ)組織委員長を表敬訪問。

 ホームステイ先からそれぞれに8:00道庁に集まる。道庁の方たちと一緒に大型バスで錦山邑に行く。ここは全国の高麗人参の80%の集散地で、9/2~10/3まで開かれている「世界高麗人参博覧会」を見学した。事務局部屋に案内されて歓迎を受ける。内部の見学は日本人の案内人がいて、解りやすかった。とにかく良質のサポニンが沢山含まれており、体に大変良いとのことでした。市場の方は余りにも沢山の人参に圧倒されて、匂いも気にならないほどで、人参のてんぷらをおいしくいただいた。大田に戻り、駅近くのスーパーに寄っていろいろと買い物をする。持ちきれない程の荷物を持ち大田駅へ。ここから汽車で、車窓からお世話になった方々とお別れの挨拶をしてソウルへ。鐘路区の迎賓荘旅館へやっとの思いでたどり着く。国際課の洪さん、静岡県庁の澤井さん、韓日文化交流センターの萱沼さんを迎え、近くの「休」というレストランで夕食となった。最後の夜を賑やかな町で過ごした。

宿舎8:00=錦山高麗人参博覧会観光9-12時=清風明日食堂=大田駅14:50++ソウル17:00(泊)

 9/18(日)両手に一杯の荷物を持ち、空港へのリムジンバスに乗れば、すぐに仁川空港で、トラブルもなく手続きが済み、午前中には静岡空港に着いてしまった。

ホテル…バス停6:00=7:00仁川空港8:50~大韓空港KE779便~静岡空港10:45

参加者 大石一博 古屋弘行 岡崎千恵子 望月保男 徳田きぬ代 美松ちづる 竹中丈子 北原みね子 

    市岳連ゲスト2名 所崎操子 仙石智子 

高麗人参博で地元の新聞社2社からインタビューを受けた。朴成敏さんが訳してくれた。

 


日韓交流 9

9回目は2011年(平成23年)8月4日(木)~9日(月)

富士登山を終え、次はと言えば当然南アルプスの荒川岳~赤石岳~聖岳の3000mを歩いてもらいたい。ということで、赤石~荒川のルートを検討したが、生憎椹島までの道が決壊してしまい結局茶臼岳と上河内岳になった。市岳連の伝手で、井川ダムの見学やら茶臼小屋の高橋管理人にも口利きしてもらい実施となった。

韓国隊請求額29,000円:宿泊21,875円(4泊), 食料1,625円(昼3食と小屋での小宴会), 交通費1,000円,風呂500円,交流会4,000円

CL大石一博 SL杉村助之助・勝見鉦雄 救護山崎美代子 支援宇都宮弘美・深澤夏子・杉山恵子 

韓国忠清南道庁山岳会15名

韓萬悳(ハンマンドク)  崔文喜(チェ ムン ヒ)  金基俊(キム ギ ジュン) 

朴成敏(パク ソン ミン) 金鐘義(キム チョンイ)  柳在茂(リュウザイム) 

金光培(キム クァン ベ) 金哲鎬(キム チョル ホ) 閔俊基(ミン ジュン ギ) 

金成震(キム ソン ジン) 金寶永(キムボヨン)   鄭聖来(チョンソンレ) 

文栄培(ムン ヨン ベ)   文基星(ムン キ ソン)  梁承根(ヤン スン グン) 

 

第6639回  日韓友好 南アルプス・茶臼岳~上河内岳 H23.8.4-7

畑薙駐車場730…大吊橋900…ウソッコ沢小屋1045…中の段昼食1140-1210…横窪峠1235…横窪沢小屋1300…樺段1330…水吞み場1422…茶臼小屋1620(泊)630…稜線(分岐点)640-50…茶臼岳710…仁田池730…希望峰800…仁田岳815-40…希望峰855…仁田池950…分岐点1010…お花畑1030…竹内門1105…肩1140…上河内岳1150-1200…肩昼食1210-30…お花畑1300…茶臼小屋1430(泊)530…樺段600…横窪沢小屋700…ウソッコ沢小屋800…ヤレヤレ峠910…畑薙駐車場1110

  4日、アシアナ便が遅延で静岡空港12:30着陸。千頭経由で、井川ダムを見学し、井川少年自然の家に宿泊。自己紹介と日程の打合せをして早めに就寝。

5日、5:30に出発し畑薙駐車場で朝食。車道決壊のため、ここから歩く。大吊橋730。二手に分かれて通過。いよいよ核心部の登りが始まる。ヤレヤレ峠を越え、小吊橋を幾度も渡り深山に踏み入っていく。中の段で昼食。横窪沢小屋に挨拶をし、最後の登りになる。調子のいい人悪い人が入り乱れて隊列がバラけてしまう。後で聞いたが、全員で数珠繋ぎに登るのを韓国では「囚人歩き」といって、好まれないとか。水吞場を過ぎた辺りから植生が高山風になってくる。小屋の看板やら水平道やらの標識にもうすぐと励まされる。マルバダケブキ、フウロ、オトギリソウなど高山植物が現れてくる。やっと茶臼小屋が見えた。早い人15:30、遅い人16:30到着で山行初日無事終了。夕食は小屋自慢のマグロ刺身定食だった。

 6日、いよいよメインの南アルプス稜線を歩く。快晴とは言えないが富士山も見え、まずまずの天気。食事を済ませ、今日も入念にストレッチをして6:30出発。お花畑を登っていくと10分で稜線に出る。ここから、初めて上河内岳、聖岳が見える。韓国人の歓声が上がる。「やったね!」と密かに思う。もう少し青空が出ていて北アルプスまで望めたら最高なのだが…。大休憩としてじっくり眺めてもらう。茶臼岳に向かって登る。山頂で記念撮影。光岳方面も見える。ここからのんびり仁田岳まで稜線漫歩だ。仁田池、木道、ダケカンバの林など、よ~く見てほしい景色だ。ガスが上がってきて周囲の展望を塞いでしまう。希望峰からは完全にガスに巻かれてしまった。展望の適地として選んだ仁田岳だったが、山頂では寒くてカッパを着た。晴れ間を待つこと20分、虹が見えた。空は明るいが晴れない。仕方なく戻る。茶臼岳の手前で大無間山方面が晴れた。山頂を越えた所のハイマツ帯でライチョウに遭遇。親鳥が3羽の雛を連れている。本当に可愛い。鞍部から上河内岳方面に行向かう。ガレ場を通過してお花畑に出る。ここは天国のような所で、以前は亀甲状土で有名だったが年々縮小しているようだ。竹内門といわれる岩場を通過して、登りになる。肩に11:40着。ここに荷物をデポし山頂へ行く。今回の最高地点2800m。しかし展望はない。写真だけは一杯撮って肩に降りて昼食。同じ道を戻る。鹿に食い尽くされたといわれているニッコウキスゲが1株花を咲かせていた。よく見れば花も結構咲いている。心配していた雨が降りだしたのは、小屋の直前であった。夕食まで時間があるので小屋内で反省会をする。芋焼酎の静岡割が好評だった。

 7日、朝食をしっかりとって出発。今日は「囚人歩き」を強制実施。小屋の高橋管理人が「アザミの歌」を流し見送ってくれる。下りは楽だ。横窪沢小屋まで1時間半。冷たい麦茶をご馳走になった。峠を越え、鉄梯子やら吊橋を渡ってヤレヤレ峠に着いた。山中最後の休憩で一番いい顔で集合写真。大吊橋を無事に渡って登山は実質終了9:30。肩の荷が少し下りた。沼平のゲートのおじさんに下山報告をして、登山相談所では湖西山の会の豊田さんが迎えてくれた。白樺荘に移動して温泉と昼食。経費節減のためソーメン自炊。交流会の時間を気にしながら、お街へ急ぐ。富士見峠を過ぎた所でゲリラ豪雨に遭うも雨雲を抜けるとまた猛暑。ホテル近くの「アピタ」で1時間のショッピングをし、ホテルに案内してレンタカーを返却。交流会会場の「鰻のいいだ」に着いたのは定刻少し前。県庁の澤井主幹も駆けつけてくれて、東京派遣中の方善姫さん以外は29人全員定刻に集まった。宴が始まり、酒が言葉の壁を低くしてくれ交流が深まる。韓国隊はビクトリアホテルに泊まる。翌朝9:45の空港行きのバスには韓国岳人15人の笑顔があった。万歳三唱をして見送った。      大石記

大石会長の感想:今回初めて、交流登山で南アルプスに入った。道路の決壊などの幾多の困難を乗越えての山行だった。交通関係と登山中の気配りは勝見副会長、ストレッチは杉村副会長、救護は山崎美副会長、会計は女性支援隊員に任せて、ただ気楽に登るだけだったが、背負った見えない荷は思いのほか重く、バテた。

杉村副会長の感想:茶臼小屋から富士山の夕焼けを見ながら、指差す韓国の人たちの満足な笑顔が忘れられない。最初の計画3000m級の赤石岳は残念でしたが、ハイマツ帯の中雷鳥の親子を見て盛んにシャッターを押す姿を見て、今回の南アルプス日韓交流登山は成功だと思います。役員の皆様、心身ともにご苦労様でした。3日間一度も雨具を着ないでよかったね!

勝見副会長の感想:言葉も良く解らない中、南アルプスの上河内岳、茶臼岳と歩いて来ましたが、山を楽しむという共通の価値観で、何の支障もなく無事楽しい登山が出来、友好も深める事ができ大変良かったと思います。会からの支援を受け行う事業ですので、これからも長く友好登山を続ける為にも、一部の人達で行うのではなく、多くの会員の方に参加願いたいと思います。

山崎美副会長の感想:畑薙ダムからの南アルプスは20代の時の聖岳、昨年の茶臼岳の鹿害調査に続き3回目となりました。入口となります畑薙大吊橋は井川湖の上を131m歩き。東洋一の長さといわれているとのことですが、韓国の皆さんはどの様に感じられたでしょうか。ケガ人もなく、楽しく南アルプスを満喫できましたことをメンバーの皆様に感謝しております。

 


日韓交流 8

2010年(平成22年)916-20

8回目は静岡から韓国の忠清南道へ2回目の正式の交流団の訪問。

忠清南道は日本ともつながりの深い百済のあったところで毎年百済祭という式典が行われている。今年は特別な世界博覧会規模の「大百済典」が開催され、それに招待された。静岡県からも知事や財界人などが招待され、李明博韓国大統領も出席するという大変な行事であった。イベントの後には交流会もあり、川勝知事とも挨拶ができた。百済を通して、日韓交流の意義を感じた。麻谷寺とその裏山、鶏龍山にも交流登山をした。移動は空港から道庁のバスをずっと使わせてもらい、全州まで送ってもらった。萱沼グループ(韓日文化交流センター)とも交流登山で九峯山に登った。

道庁国際課の洪萬杓さん、山岳会の総務の崔文喜さん、通訳担当の朴成敏さんなどに大変世話になった。カルチャーショックなどもあったろうが韓国のパワーに圧倒された。

 

~~第6408回~~

鶏龍山と大百済典

~H22.9.16-21~

1日目(16日)

 静岡空港から、韓国忠清南道で開催される大百済典の開会式と鶏龍山他2山、忠清南道庁山岳会と、全州の岳人との交流を楽しみに、18名が賑やかに出かけます。道庁の方とは、8月末の合同キャンプと、富士山登頂も共にし、再会が待たれる。

1245に飛び立ち1時間過ぎた頃には、朝鮮半島の上空に来ています。快晴で山並み、街並も良く見え、観察もしたいし、機内食もゆっくりと食べたいし。もう仁川空港だ。1431着陸。入国審査が終了すると、ホットし開放され、忙しく両替し、荷物を受け取り友の待つ処へ、1500。大歓迎で迎えて頂き、全員で「キムチー」と、記念写真を1枚。1520、きれいな大型バスに乗り込み高速道路を、途中休憩1回で、目的地の大田市のホテルに1750着。夕食は近くの食堂で食べきれ無いほどのご馳走に、此処でも熱烈な持て成しを受けた。片言のハングル語と身振り手振りで会話も弾み、時を忘れ、充実した2時間を過ごした後、明日の確認を終え、「アンニョンイ、チュムセヨ」で別れる。2045。ホテルに2100着。

今日の感想。食事は、テーブルに並ばない程の品数に、野菜は種類も多く豊富で、沢山摂っています。果物も好きですね。全体に食事は少し辛いかな、でもとても良い味で、どこで食べてもキムチは美味しい。お菓子類、コーヒーは甘いよ。お茶はやっぱり静岡だね。2日目にタッチ。                                    南支部  HU

2日目(17日)晴れ

800 もやしチゲとヤクルトの朝食を摂り忠南道庁山岳会の皆さんとバスにて移動。

930 泰華山禅院摩谷寺を参拝。五属石塔、大雄殿、400年前信者を助けるために隠したという煙突の跡を見学し僧侶の説明を聞く。

1030 泰華山登山口に、1100423mの頂上に。

1200泰華山下山。

1220バス移動にて、豪華昼食をいただく、クリナン、桔梗の根、キムチ、栗ゼリー、かぼちゃ、自然薯などどれも美味しい。

3:40バス移動。

1430大百済典開幕会場に到着。強い日射しの中をパスポート提示しながら、会場内に入場、暑い中指示ある椅子に腰掛けながら、開催を待ちわびる。

1505百済式典に際し韓国の安知事による若さ溢れる熱い挨拶から始まりイミョンバク大統領の開幕式挨拶あり。TVそのままのご尊顔である。古式にのっとった踊りを次々と見学し、建築に12年要したという正陽院、大拝殿を見学。古住居~現在住居造りを見学。最後に式典会場を後に徒歩にてロッテ扶余リゾートホテルへ17時到着。

1730「ふじの国県民交流団」の方達と晩餐。

1745安知事と川勝知事の日韓交流のユニークなスピーチにあちこち笑顔が見られる。

1930晩餐会終了となり、バスにてホテルへ。とにもかくにも多忙なる一日であった。

                                  北支部 U記

3日目(18日)

 700道庁のバスにより出発。730ふぐチゲで朝食をとり、鶏龍山登山入り口840到着。総人数39名で頂上を目指す。入口には墓の山があり、急な岩山を登る。915リンゴをご馳走になり休憩しながら、大岩で写真撮影。1000頂上に着く。豚足、羊羹、冷たいマッコリなどで休憩。1025出発し、登り下りの多い峰を廻り、1150分岐に着きキムパブの小食事をとり、下山。1300温泉に入り1400遅い昼食となった。1530大百済典公州会場に行き、太鼓や歌(パンソリ)を見物。出演者と一緒に記念写真をさせてもらい、展示館を見学して1830全州のホテルに到着。1900から韓日文化交流センターの人達と有名な全州絶品ビビンバの食事会の後、大学教授が実際に住んでいる伝統家屋のお宅にお邪魔して中庭でおぼろ月夜を眺めながら韓国の古笛の演奏に酔いしれた。次にパンリンライブカフェに行き、女主人の美声を堪能し、2200ホテルに戻った。

南支部  T.K     

4日目(19日)

735出発。九峰山(クボンサン)登山口に830登山口に着き、40分に出発。朝鮮人参の畑のあぜ道を暫く歩く。第1峰を目指して急登をがんばる。940頂上に着き、休憩もそこそこに先に進む。そして又、三角点を確認しながら両手、両足で岩場を慎重に2峰、3峰と登り、下りを繰返し7峰あたりで大休止。一息つく。標高は700m位で町並みが一望できる。20分程休憩し、さらに進むとアルミ階段が待っていた。数えたら211段あった。第8峰の頂上を通り過ぎ、次は下りの急階段。最後の急登の岩場を四つん場になって足場を確認しながら最後の第91,002mに1215に着いた。腰をおろすと、爽やかな風と澄みきった空が疲れを吹っ飛ばしてくれた。稜線の下りが始まる。振り返ると頂上が岩肌になったいくつものラクダのコブがそびえ立っていた。これは私達が登ってきた九峰山なのです。制覇できた快感は忘れられない思い出になりました。やっと林道にでた。1420。トラジ(キキョウ)の畑に花が咲いていた。皆で「トラジ」合唱。さらに進むと、道端に100mもあるかと思うほどの長い網に刈り取った稲が干してある。のどかな田舎風景である。1425待っていたバスに乗り、九峰山を後にした。

5日目(20日)

 ホテル4時出発。歩いてバス停へ415着。430発。仁川空港行き、途中外は雨。車窓から建物のハングル文字を見ながら仁川空港へ。9501145静岡空港着。今回は食事がバラエティで食べ過ぎてしまいました。

参加者: 18名

 


日韓交流 7

2010年(平成22年) 8月28日-31日

7回目は忠清南道から静岡へ

念願の富士登山とワンゲルの「合同キャンプ・朝霧高原」に参加してもらうこととなった。

8/28 静岡空港出迎え~朝霧高原キャンプ場・合同キャンプに合流(幕泊)静岡空港で17名の韓国隊を出迎え朝霧野外活動センター到着し「合同キャンプ」に合流。写真展示会で前回の韓国での交流を朴成敏さんが発表。キャンプファイアーと和太鼓が感動的であった。

8/29 朝霧高原キャンプ場~天子ヶ岳・長者ヶ岳合同登山~白糸の滝~富士山麓山の村(泊)

立石登山口から天子ヶ岳へ登山。暑かったが、山頂で「富士山」を歌って、山崎広行副会長の音頭で万歳三唱。長者ヶ岳経由で田貫湖登山口へ下山。韓国隊の希望で白糸の滝へ寄り、富士山麓山の村に宿泊。釜での炊飯に苦労して自炊。

8/30 富士山麓山の村~富士登山~静岡ビクトリアホテル(泊)

山の村を3:30に出発。富士宮口新五合目を5時登山開始。10時に山頂着。この山行はふじさんネットワークの「富士山環境保全活動推進事業」として認定され清掃活動も実施した。3人は宝永火口コースで別行動で案内した。下山後富士宮市内で風呂に入り、静岡市内の「静岡ビクトリアホテル」へチェックインして、両替町「福臨門」で9月の韓国遠征隊員も加わって歓迎会を行った。

8/31 帰国 見送り。

韓国隊:李鍾吉 崔文喜 朴成敏 金基俊 林芳遠 金鐘義 徐貞徳 文基星 梁承根 金哲鎬 徐栄植 都重善 文栄培 田允秀 金舜基 高美和 金光培

 

第6395回 合同キャンプレポート H22.8.28-29

 今年の合同キャンプは会の創立50周年記念として朝霧高原の県立朝霧野外活動センターで行うこととなった。

かつて世界ジャンボリー大会が行われた広大な自然に囲まれた施設である。8月上旬には第15回日本ジャンボリー大会が行われたばかり。今回は昨年、登山交流協定を結んだ韓国忠南道庁山岳会17名の皆さんが加わることとなった。13:00受付開始、気温は26度と下界に比べ低いが(標高860m)日差しは大変強い。14:00大営火場で入所式を行い、センター担当者より施設の使用についてオリエンテーションを受ける。交通渋滞で遅れていた韓国山岳会の一行が到着、役員、支部長と各自互いに紹介を行う。サイトへ戻り各支部は業務分担に基づきキャンプファイアー、写真展等の準備を開始。15;00本部テント内に展示された夏山写真の説明を各支部が行う。16:00から食事準備を開始、韓国山岳会の皆さんと一緒に夕食をとる。19:00大営火場へ全員が集合、営火長の点火により炎が盛大に立ち上がる。今回は地元の人穴富士浅間太鼓グループの皆さんが和太鼓を披露してくれることとなった。大人15名、子供さん15名、総勢30名の大所帯である。大太鼓を中心に大小様々な太鼓での実演は大層ダイナミック、キャンプファイアーも大変盛り上がる。小さな子供さんが懸命に太鼓を打つ様子はとても可愛い。そして次第に小さくなる炎を皆で輪になって囲みワンゲルダンスを踊り山の歌を歌う。20:30キャンプファイアーを終了、テントサイトへ戻り片手にビールの交流会を行い10:00消灯。

 二日目、5:00起床。6:00ラジオ体操を行う。使用した施設の清掃をおこないセンターの点検を受ける。8:00退所式。この日は創立50周年記念として天子が岳への登山を行うため全員で田貫湖へ移動する。

 キャンプ参加者129名、韓国山岳会17名  静岡東支部 K・I

 


日韓交流 6

2010年(平成22年) 6月4日-6日

6回目は全州萱沼グループとの交流

忠清南道道庁山岳会との交流の仲立ちをしてくれた萱沼紀子さんは韓国の全州市で「韓日文化交流センター」を立ち上げて、民際(民間による国際交流)を実践している。そのセンターの崔仁奎さん、栄明洵さん、康哲珉さんが韓国から静岡に来た。併せて、東京から李義則さんも来て交流した。

 

6/4 静岡空港出迎~香織園~ロッジ

静岡駅で萱沼さん、李さんと合流して静岡空港へ。空港では開港1周年のイベントで、岩瀬副知事が利用者に記念品を配っている。韓国からの3人を出迎えて全員集合。静岡茶について知りたいという要望で、ワンゲルの元副会長の瀬川好夫さんの経営する香織園に案内し、茶園と茶工場を見学させてもらった。おいしいお茶もごちそうになった。韓国でも緑茶は一部で栽培されているがあまり一般的ではない。トウモロコシ茶や麦茶のほうが飲まれている。翌日は金時山へ登るので、裾野市の御殿場高原時の栖ブルーベリーロッジへ泊まる。

 

6/5ロッジ~金時山~箱根湿生花園~乙女高原キャンプ場

長尾峠まで車で行き、ここから乙女峠経由で金時山に行く。山頂からは富士山は見えなかったのが残念。金時神社に下り、箱根湿性花園に行き高山植物などを見る。乙女高原キャンプ場のコテージで自炊。ここでやっと富士山が見えた。

 

 

6/6 コテージ~富士山新五合目~白糸の滝~魚膳

富士山富士宮新五合目から少し登る。雪が少し残っている。続いて白糸の滝を見学。韓国の人は滝が好きで、白糸の滝を見ると本当に喜んでくれる。静岡に戻り、「魚善」貸し切りで歓迎会。たくさんの静岡人と交流できた。

 


日韓交流 5

2009年(平成21年)10月16日~20日

5回目は正式に交流団として韓国へ行く。忠清南道庁山岳会と交流登山をして、交流の仲立ちをしてくれた全州市の萱沼紀子さんのグループとも交流する。

10/16 富士山静岡空港から大韓航空の便で仁川空港へ。空港で忠清南道庁の出迎えを受け道庁のバスで大田市へ。

10/17 朝早くからやっている食堂があり「ヘジャンクク」を食べる。チゲ用陶器鍋に入ったスープにご飯を入れて雑炊風で食べる。オレンジの長袖シャツが道庁山岳会からプレゼントされた。鶏龍山(ケリョンサン845m国立公園)は韓国の岩峰の名山。下山した甲寺で集合写真を撮る。横断幕が立派。登山口には食堂などの店が並んでいる。温泉に入り歓迎会に出席。

10/18  七甲山(チルガプサン561m道立公園)は階段で山頂に着く。山頂は広く人が一杯だ。この山は歌で有名らしい。ここも麓には長谷寺というお寺がある。百済関連施設を見学後道庁の車で全州まで送ってもらった。

 

10/19  全州の萱沼さんの「韓日文化友好センター」のメンバーと剛泉山(カンチョンサン584m郡立公園)の展望台に登る。ここにも鉄梯子が架けられている。全州では韓紙工場見学や古い街並みを散策する。観光ボランティアと一緒に記念撮影できた。

10/20 全州を早朝4時のバスで出発し仁川空港へ。静岡空港には10:40到着。韓国との文化の違いは興味深い。最高のもてなしを受けた。

~~第6136回~~

韓国遠征  鶏龍山と七甲山

~H21.10.16-20~

韓国の忠清南道庁山岳会との友好調印後の正式使節団としては、初めての韓国遠征である。会員が12名、県岳連、市岳連から1名づつゲストを迎えて、14名で富士山静岡空港から飛び立った。好天で富士山も見えた。御前崎から浜名湖周辺までは地図を見ているようだ。見慣れた故郷の風景を鳥瞰するのは気持ちよいものだ。予定通り仁川空港に着いた。道庁山岳会の鄭会長始め、顔なじみの面々が遠路出迎えに来てくれている。立派な歓迎横断幕まで作ってくれている。挨拶の後、道庁のバスに乗り込んで大田市へ。今夜の宿はモテルでツインベッドである。部屋もバスも広くて豪華で言うことない。歓迎会は明日なので、今夜は時間がある。インフルエンザの影響で中止になった百済祭の開催予定場所に案内してくれた。本番の準備がしてあって、日の目を見ることのできなかった出し物のライトアップやイルミネーションが立派である。多くの人が訪れていて中止を惜しんでいた。さて、韓国での最初の食事は宿近くの「長春食堂」で盛りだくさんの韓国郷土料理である。辛いのは当然として、珍しい酒や、強烈な臭いのホンオフェ(エイの発酵刺身)の洗礼を受けた。

2日目は「忠清南道庁山岳会」のメンバーと交流登山する。鶏龍山(ケリョンサン)国立公園はいくつかの岩稜の総称で天皇峰、連天峰、三仏峰と連なる姿が「鶏のトサカをかぶった龍の姿」のようであるとしてそのように呼ばれるようになったそうだ。山岳会の用意してくれたバスで7:40出発。途中で牛頭の肉をじっくり煮込んだ白湯の「解腸汁」の朝食を済ませ、9:20に鶏龍山登山口に着き、身支度をして出発。この辺りはまだ傾斜もきつくはないので快適に歩を進めた。途中から傾斜が急になり、岩壁につけられた石段を登りきると男妹塔に着、11:20。ガイド役の朴さんから塔が建てられた伝説を聞く。一人の若き修行僧が洞窟で修行を積んでいたある日、喉にトゲが刺さって苦しんでいる虎を助けてやった(トゲを取ってやった)。数日後、虎がお礼に、女の子を彼の嫁にと背中に乗せて来た。二人とも好意を持ったが、兄妹として仏に仕えて、生涯を過ごした。死後、添い遂げられなかった二人に塔を建て添わせてあげたとの事。(韓国の僧侶は戒律が厳しく、結婚や男女の交わりはご法度なのだそうです。)石階段を登り三仏峰への縦走路は鋸刃のような稜線で岩場の鉄バシゴを登り慎重にいくと、左手に鶏龍山系最高峰の天皇峰845mが見えてきた。越えてきた岩稜と紅葉が美しい。12:30観音峯(クァンウンボン)頂上に着く。東屋があるが、雨宿りの人で満員、その先の連天峰(ヨンチョンボン)まで歩きお寺の横に設置された小屋で韓国海苔巻き(キムパプ)の昼食。リンゴ、ナシなどのデザートつき。13:30出発。急な鉄バシゴを慎重に下って稜線を歩く14:40連天峰(ヨンチョンボン)着。ここからは鉄杭とロープでしっかり整備された岩稜帯を下っていく。15:20「鶏龍甲寺」着。お寺の境内を散策しながら一柱門を潜ってバスの駐車場まで歩き16:00出発し儒城温泉で体を温め、夕食は鴨肉鍋専門店で友好を温めホテルに戻る。  (葵支部 M)

3日目は七甲山(チルカンサン)561mに登る。7:30出発で公州の登山口へ。トンネルから登る。車も通れるような広い歩道をずっと行き、ちょっと山道風になったと思ったら、階段で山頂に着いてしまった。山頂は広く、店もあり人が一杯だ。記念撮影をして、長谷寺まで穏やかな登山道を少し下る。この山は「韓国のアルプス」とも呼ばれる名山である。とガイドブックにはあるがアルプスらしくない。長谷寺は立派なお寺だ。少し下ったところの店で昼食。簡単な定食。道庁のバスで全州の宿まで送ってもらった。忠清南道の仲間とはここでお別れ。今夜の宿は「万寿モテル」。韓日文化交流センターの萱沼代表に会い、全州自慢の韓屋街の肉料理の店で、日本語を勉強している韓国人と交歓会。にぎやかに呑んだ。

4日目晴れ。朝食は「寿万モテル」の近所の食堂でモヤシチゲを食べ、8:10出発。バスにて、剛泉山(カンチョルサン)583mの登山口に9:30到着。韓国側から昨日お会いした萱沼さんと日本語が話せる2名の方に道案内をして頂く。時間の都合もあり、剛泉山の山頂コースには登らず、南側の見晴台コースに切替えて9:35出発。入山料1名1000Wを支払う。65才以上は無料との事。川沿いに3km平坦な道を進む。道は白い砂が引き詰められ、裸足でも歩ける様に整地しており、高い岩の山が両側にそびえ、岩の間の紅葉がとてもきれいでした。10:30鉄製の階段を登りその後、急な登山道を登る事30分、展望台に到着。北側に山頂が見えました。11:50下山。12:25登り口。13:00登山口に到着。韓国の山は岩山が多く、鉄製の長い階段がどの山にも掛けられておりました。登山口近くの食堂で昼食をとり、その後全州市にとって返し、14:00古い家並みを見学し、スーパーマーケット(Eマート)でキムチ等のお土産を買う。ホテルに戻り、夕食は近くの地元の方が行くマッコリ屋で地元の食材を堪能して、韓国の方と交流、大いに盛り上がりました。(南支部 K・S)

最終日はただ帰るのみである。4:00発の空港リムジンバスに乗車。万寿モテルの主人が荷物をバス停まで車で運んでくれた。早朝なのにありがたい。ハイウェイを疾走するバスでまどろむ。この4日間にお世話になった人たちの顔が脳裏に浮かぶ。日本語での交流しかできなかったのが残念だ。仁川空港で出国手続きを終え、広いロビーでくつろいで、飛行機に乗ったらあっという間に静岡空港に着いた。時計を見るとまだ午前中だ。外国に行った気がしない。記録と土産の整理をして山道具の手入れをしよう。

円高なので大勢集まるかと思っていたが、訪日の人数と大差ない人数に落ち着いた。お互いに顔の見える人数で楽しかった。

参加者 大石一博、山崎美代子、岡崎千恵子、内田方恵、中村弘幸、杉山恵子、古屋弘行、美松ちづる、牧野展也、牧野徳子、北原みね子、田中甲子男、前川朝夫、仙石智子

会計報告:交通費50,180円 宿泊費5,298円 食費13,139円 雑費6,293円 計74,910円 (交通費のうち飛行機代が42,990円、食費は反省会を含む韓国内のすべての飲食代)

*通関時のレート(1円が12W)で換算した。

 


日韓交流 4

2009年(平成21年)7月9日-12日

7/11(土)富士山静岡空港で友好セレモニー~市内観光

新幹線で静岡入りする忠南道庁知事を県庁森国際室長と出迎え。空港で行う忠清南道の写真展『百済典』の写真を受け取り、空港で設営する。空港で両知事会談後。両山岳会の友好調印式を行った。本隊を久能山東照宮~日本平へ案内した。残念ながら富士山は見えなかった。翌日静岡空港から帰国するのを、静岡駅前で見送った。

 

2009年(平成21年)7月10日 交流登山 富士山

事前に、7/10では富士山は雨が想定され登頂は難しいと言ったのだが、道知事の来静の日程がらみで変えられないということだった。静岡駅前を3時30分出発し富士山富士宮口にマイクロバスで向かう。新5合目はやはり雨だった。バスの中で相談し天気待ちをしている間にも韓国隊からは、「行こう。」という声が上がる。見るとほぼ全員がビニールカッパだ。ゴアテックスの雨具が必要といったのに・・・。天気は好転しそうもないので、とにかく新6合の小屋まで行くことにする。ここで、上の状況を話し登頂をあきらめさせ、宝永火口まで行き、遊歩道を戻るコースを歩くことになった。火口までは風も強い。火口はガスで見えない。遊歩道に入りやっとほっとする。休憩すると彼らのザックからマッコリ、キムチが出てきた。新5合に戻り、バスで白糸の滝へ。滝は韓国語でポッポ(폭포)という。韓国の人は滝が好きなようだ。浅間大社に参拝し、湧玉ノ池を見て、向かいのお宮横丁で富士宮焼きそばを食べる。大急ぎで風呂に入って、静岡市に戻り「魚膳」で歓迎をする。

韓国登山隊は別掲載のとおり。ワンゲルからは静岡から10名、地元富士宮支部から4名で対応した。

 

静岡駅前3:30=富士宮新五合目5:30…新六合目…宝永火口…富士宮新五合目=白糸の滝、昼食、湧玉の池=富士ゆらぎの湯=静岡18:00

 

2009年(平成21年)7月9日-12日

忠清南道庁山岳会来静

「富士山静岡空港」は2009.6.4に開港した。その開港に合わせて韓国の山岳会と交流するという目標をもってスタートした韓国忠清南道庁山岳会との交流も空港での出迎えまでこぎつけた。しかも韓国忠清南道庁山岳会は道知事が新空港と新県知事誕生を祝いに来静するという。その席で我々の友好調印式も行うということになった。川勝知事は7/5の知事選で当選したばかりで、その直後の土曜日7/11に忠清南道知事を迎えるというのは静岡県庁の国際課(現在は地域外交課)も大変な苦労だったろう。併せて、韓国の山を紹介する「韓国の山」写真展を4日の期間中静岡市北部生涯学習センター2階ロビーで開催した。

 

7/9(木) アシアナ航空便で11:45に到着する山岳会員10名を出迎えた。このために作った特製Tシャツを着用し、手づくり歓迎横断幕で迎えた。まず、空港2階で富士山紹介のDVD(韓国語版:富士山の恵み10分)視聴した。

 

その後、大崩海岸を経由し用宗公民館で昼食とした。地元静岡西支部で準備したおにぎりとおでん、缶ビール付きで歓待した。県庁表敬訪問 21階展望台で国際室外山理事、高橋担当の出迎えを受けた。横断幕のハングルは「歓迎忠清南道庁山岳会」

 


北部生涯学習センターで開催した「韓国の山」展示会場視察。

翌日の本番登山は早出なので、本日は宿舎の「ホテルプレジオ」前で解散とした。

 



日韓交流 3

3回目は2008年(平成20年) いよいよ交流に向けて韓国で友好調印式

 

2009年(平成21)の富士山静岡空港の開港に合わせて韓国の山岳会と交流するのはどうかという発案が静岡南支部の大石三津夫さんから出た。大石さんは元静鉄観光の職員で、当時は独立し韓国をたびたび訪れていた。その時知り合った萱沼紀子さんに仲立ちを依頼して忠清南道庁山岳会との交流をという話であった。萱沼さんは全州在住で「韓日文化交流センター」を立ち上げ民間交流を推進している。全州の山岳会には条件の合う会が見つからなくて、知り合いである忠清南道庁の洪萬杓(ホンマンピョ)さんに相談して、忠清南道庁山岳会が選ばれたという。洪さんは国際交流担当課のアジアチーム長(当時)であった。

ワンゲルでは、役員で話し合いをし、さしたる反対もないので進めようとしたが、考え方が違うことが分かった。我々は双方の気持ちが「友好」で固まったら即、合同山行実施をと考えたが、韓国側はまず調印式をやらなくてはと考える。静岡ワンゲルが言い出したのだから、忠清南道庁へ来て調印だ、ということらしい。道庁は大田市にあり韓国の中央あたりだ。釜山なら下関からフェリーで行けるので、そこでどうだという話をしたが、道庁まで来てほしいという。ここで、止めようという声も上がったが、大石さんや萱沼さんたちがせっかく我々のために動いてくれているのだし、年末年始の休みを利用していくかという気持ちになった。募ったところ、大石会長、市川副会長ら総勢8名となり、決行が決まった。会の行事とし、下関から釜山までフェリー、釜山から大田市までは鉄道で行く、8日間(船中2泊)のスケジュールが組まれた。

 

【会報584号(2009.3.15発行)掲載のレポート】

第5923回

韓国遠征 大田・鶏龍山

H20.12.28-21.1.4

今回の行事は年末年始の韓国遠征であるが、大きな目的として会を代表して、韓国の大田広域市にある「忠清南道庁山岳会」と友好調印をすることにある。会長と市川副会長以下総勢8名での派遣遠征である。

28日、師走の朝静岡を出発して、下関までひた走る。下関港を夕方出港した釜関フェリーは税関に合わせて29日の8時に釜山港に入港、全員無事に韓国に入国。高速バスが普及している韓国だが、鉄道で大田駅へ行く。忠南道庁のある大田広域市は朝鮮半島のほぼ中央に位置する。「釜山駅」から特急セマウル号に飛び乗って、昼過ぎに「大田駅」に着いた。韓国内のエージェントである「韓日文化交流センター」萱沼紀子代表、申東凡(シントンボン)事務局長と対面。友好調印のため16時忠清南道庁に行く。山岳会の窓口役は国際室勤務の洪萬杓(ホンマンピョ)さんである。彼は日本語堪能。国際室長に挨拶して、隣の調印式会場へ。国歌斉唱こそなかったが、緊張のセレモニーをして用意された調印書2通に両会長が署名。握手してめでたく友好団体となった。懇親会となり、失礼にならない程度に人参酒を飲んで、言葉の通じないなりに楽しく友好交流をした。

30日道庁前8時半集合。先方が用意してくれた道庁のバスで名山「鶏龍山(ケリョンサン)」へ友好登山。韓国は旧暦で新年を祝うので、新暦の年末年始は1/1のみが祝日で、本日も平日である。仕事が忙しい中忠南道庁山岳会からは鄭文鐘(チョンムンジョン)会長以下5名参加での交流登山である。今回のコースは、西側の塔寺~三佛峰のコースである。山頂まで、晴れたり雪が降ったりという不安定な天気の中元気に歩く。下りが一部凍結していて時間がかかった。下山後風呂に入ってさっぱりして道庁前で解散。日本語の話せる朴成敏 (パクソンミン)さんが付き合ってくれて、市内の市場見物と夕食。皆気さくないい人達で、山を愛するもの同志の末永い交流を願う。

31日は急勾配のつり橋が有名な大屯山(テドンサン)878mという山をWV単独で登る。といっても韓日文化交流センターの申さんと全州の観光案内所に勤める山好きの康哲珉(カンチョルミン)さんの二人が案内してくれる。登山口に雪はないが、山には結構張り付いている。昨日と違い快晴無風の絶好の登山日和だ。よく踏まれた谷の道をのんびりと登る。見所の橋と階段を通過。ここから結構あった。山頂には大きな開拓の塔が立っている。周囲は一面の雪景色だ。下りはケーブルを利用。麓の店で昼食後韓日文化交流センターのある全州市へ移動。今夜の夕食は通訳の韓日文化交流センター萱沼代表のご招待。チゲの店でにぎやかに飲む。大晦日であるが、街は静かだ。0時に花火が上がったが、タダそれだけであった。

あけて元旦。馬耳山(マイサン)678mという円錐形の文字通り馬の耳のような山が二つ並ぶ(雄馬耳山と雌馬耳山という)不思議な山に登る。昨日と同じ申さんと康さんの車で出発。登山口の駐車場は寒い。木の階段で鞍部まで行く。ここから雄馬耳山に登る予定だったが、環境保護のため登山禁止となっている。雌馬耳山の岩の裂け目を見物などして、塔寺を見物するために反対側へ階段を下る。途中の銀水寺で、有料いやお布施をして、鐘撞をさせてもらった。康さんのガイドでゆっくり見物などして塔寺へ。ひとりの偉人が石を積み上げて作った塔がたくさん並んでいる。ただ積んであるだけなのに、この塔はどんな強風にも崩れないそうだ。独特な「気」が守っているとか。写真のイメージよりは小さかったが不思議な風景ではある。ここから、正副会長は康さんと一緒に雄馬耳山の東側を回って駐車場に帰る山道のルートをとる。すぐに急な登りになる。日陰は雪が残っている。少し登ったところで、雄馬耳山への登山口がある。一応ロープが張ってあるが、いけるところまでということで踏み入った。結局雄馬耳山を一周近く回り込んで、立入禁止であきらめた登山道についた。やはり登山道は1本しかないようだ。ここまで来たらということで、3人とも無言で登り始める。ロープや鎖はあるが、凍結していて中々大変な道だ。しかしいくつかの足跡もある。約1時間で頂上着。当然ながら誰もいない。隣の雌馬耳山がよく見える。確かに「雌」だと感心した。遥か彼方に冠雪の徳裕山(トギュサン)が見える。しばし休憩。帰りは一気に下る。若者康さんがアイゼンなしで駆け下りていく。衆目というほど大勢でもなかったが、人目を気にして、立入禁止のゲートを踏み越えて登山口についた。罰金の規定もあったとか…。急いで駐車場に戻り、皆と合流。遅くなったが豆腐料理の有名な店で昼飯。途中で温泉に寄る。そして、全州の観光村街を康さんの案内で回った。凍りつくような寒さで、これで湯冷めした。夕食は「マッコリ市場」へ行く。寒くて参った。「食は全州にあり」といわれるほどの街の最後の夜にしては、つましい元旦の夜であった。結構結構。

2日母岳山(モアクサン)794mに登って釜山に移動するので、荷物をまとめてホテルをチェックアウト。2台の車で登山口へ。予定していた金山寺からの道は日が当たらないので、雪が深いとの康さんの助言で、反対側から登ることとなった。例によってのんびりと歩き始める。途中のお寺(大院寺)でアイゼン装着。次第に雪山の様相になる。山頂は軍の無線基地の建物が占領している。屋上を開放してくれていて眺めはいいが味気ない。下山は他の登山道をとる。小ピークでお供えとお祈りをしている集団がいる。会社の新年の式をやっているらしい。我々もケーキと餅菓子で軽く腹ごしらえ。ぬかるみ始めた道を慎重に下る。やはり予定通りに行かなく時間が気になる。釜山に明るい時間に着きたいので、案内人に無理を言い、昼食抜きで走ってもらってやっと14時のバスに乗れた。ここからはガイド無し。釜山まで高速バスで3時間。南下するに従い車窓から雪が消えていく。釜山では東莱温泉(トンネオンチョン)に泊まり温まった。

3日韓国最終日。早起きしてホテル近くの金井山(クムジャンサン)に登る。タクシーで登山口の萬徳洞へ行くつもりが、手前の尾根のどこかわからないところで降ろされた。車道をずっと先に回り込んだら登山口があって、やっと現在地がわかった。遠回りになったが南門まで行って朝食。稜線を上鶏山まで縦走。今日も快晴で、釜山の街がよく見える。途中の鞍部で予定した萬徳洞からの道と合流。下に萬徳洞の集落が見える。鶏冠のような岩場があって山頂へ。最後の山頂を堪能して、帰りも同じ道を南門まで。ここからケーブル駅まで行って一気に下山。ホテルに帰り、温泉に入りチェックアウト。チャガルチ市場で刺身を食べきれないくらい食べ、韓国海苔などを買い込みタクシーで港へ。出国手続きをして予定通りフェリーに乗船。目が覚めたら下関港だった。静岡までは800キロ。韓国を縦断するのと変わらない。安全運転で帰静。

☆参加者 大石一博、市川隆夫、徳田きぬ代、筒井恭子、漆畑千代美、美松ちづる、宇都宮弘美、中村弘幸

会計報告(一人当たり:1000円を13800ウォンで換算)交通費29,906円、通訳11,571円、食費16,486円、宿泊費5,978円、諸経費4,997円、合計68,938円

 

忠清南道庁内の会議室で厳かなセレモニーの後、両会長が友好交流協定書に調印した。

国立公園にもなっている忠清南道の名山「鶏龍山・三仏峰」あいにくの天気だったが、初の友好登山となった。

大屯山は岩峰で長い階段が有名。


馬耳山は馬の耳のようなとがった山が二つ並んだ特異な山。雄馬耳山山頂

母岳山は山頂が軍事施設になっている水らしい山で頂上下の雪だまり。

金井山は釜山の里山、全体が城になっていた。


釜山の国際市場。韓国には至る所に市場がありたくさんの人でにぎわっているが、ここは最大級の市場。

鮮市場も大変な賑わい。魚が生けすに泳いでいて、本当に安く食べることが出来る。

友好交流協定書



日韓交流 2

 

 2002年(平成14年)当時の静岡県は韓国と交流を持とうとしていたらしい。サッカーワールドカップの共同開催の影響もあると思う。韓国に8つある道で済州道が選ばれたのは、ミカンが特産品・特産品であることと、国で一番高い山を有していることの共通点があることによる。具体的にはスポーツによる交流を持とうとしたらしい。2002年5月25-28日の済州島漢拏山交流登山の協力要請が県岳連からあった。その前に富士山での交流登山があったらしい。このことは知らなかった。会の行事にしなくて、支部長クラスの参加にとどめた様だがこの辺りの事情は分からない。2002/6/14発行の会報第501号に報告が載っている。

参加者は大石一博、杉村恵之助、勝見鉦雄、山崎美代子、大木忠通、伊藤幸八郎、大庭幸司、西村しのぶの8人。

 

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日韓交流 1

おそらく日本の山岳会の中で我が会ほど韓国との交流の深い山岳会は多くないと思う。

ワンゲルと韓国とのかかわり・経緯を記しておくことにする。

(文責:静岡東支部大石一博)

 

はじまりは1993年(平成5年)

ワンゲルが最初に韓国の山に遠征したのは1993年で山崎初代会長がリーダーで、本部行事として実施された。

~第2046回 韓国最高峰 ハンラ山と済州島 1993.5.13-16

つつじ咲く韓国最高峰ハンラ山は頂上直下に美しい湖もあり、済州島は韓国の新婚旅行客が最も多い観光地

出発 名古屋13日(木)  帰着 16日(日)

日程 13日 名古屋済州島   14日 ハンラ山登山

    15日 予備日(市内観光) 16日 済州島名古屋

費用 17.7万円(名古屋より) *10名以上の場合は別

歩行程 7.5時間      申込 月末日迄に山崎会長へ

 

 513KE763便は14時名古屋空港を釜山経由、済州島に向かって離陸。

 15時釜山空港に到着、1645分の出発迄大分時間があるので空港免税店にて帰りのお土産の品定めをするが、どこも同じで変わったものと云えば朝鮮人参位のものである。1740分済州国際空港に到着、専用バスにて反対側の西帰浦KALホテルに向かう。案内では5ツ星ホテルとのことである。

 済州島は右側通行、国産車ばかりで日本車は見ることが出来ない。信号機も少なく車の流れは非常にスムースである。

 1940分ホテルに到着。5ツ星ホテルの期待は裏切られた感じ。夕食は外のレストランにて朝鮮料理。辛いものが多く、私の口には合わない。

 514日心配した通りの小雨である。850分登山口に到着。雨は益々激しくなって来る。登山許可が出るのを10時迄待ったが、今日は不許可との事。

 ハンラ山は年間で4050日位しか天気の良い日が無いそうだ。

 予定を島内観光に変更、19世紀の済州島の村の生活や風俗を再現した済州民俗村の最東端の海岸に突き出した噴火口で海抜182mの城山日出峰。頂上迄は石段で人又人の列が続く。海に直接流れ落ちる海岸の滝として東洋では珍しい正房瀑布。済州観光植物園・如美池では植物園の外、日本庭園、韓国庭園を見学し天から仙女が下りて来て水浴を楽しんだという伝説のある上・中・下の三段からなっている天帝淵瀑布を仙臨橋から眺める。

 済州島は他地方に比べて、石・風・女が多いことから「三多島」、物乞い・泥棒・門構えが無いことから「三無の島」と呼ばれているとの事。済州島のシンボルである玄武岩で作った石人像「トルハルバン」(大きな鼻、飛び出したまるい目、縁つきの帽子をかぶって、両手を握っている石のおじさん)は島内の至るところに立っている。

 515日今日は雲一つない快晴、待望のハンラ山登山だ。

 標高750mの登山口に810分頃到着。私達グループは24名、他に現地のガイド4名である。駐車場にはバスが34台、日本人の登山者も見受けられる。又スニーカーにビニール袋をさげた現地の登山者も多い。

 820分登山開始。頂上迄9.6kmの標識、雨上がりのあざやかな新緑の中に石畳の平坦な登山道が続く。930分、灌木の切れた芝生広場(1,130m)にて小休止、再び石畳の登山道である。自然なのか人工的なのか分からないが石畳の道はあまり歩き良いものではない。1,280m付近にあるサクラ小屋を過ぎたあたりよりピンク色のツツジが見受けられる。

 1120分、1,310mのツツジ田小屋に到着。ここは灌木もなく満開のツツジの群落である。ツツジは深山ツツジによく似ているが玄海ツツジ系との事。明日(16)はハンラ山のツツジ祭だそうだ。振り返ると快晴の空に雲が一つぽっかり浮かんでいる。名物の風もなく、気温も20℃で絶好な登山日和である。

 このコースは楽に登れるのか一般の登山者が多くマナーもあまり良くない。頂上付近は富士登山を思わせるような人の列が続いている。

灌木帯を抜けると再びツツジの群落、高度の故か未だつぼみが多い。頂上はもうすぐそこである。1345分、1,950mの頂上に立つ。三角点のあるピークは登山禁止。深い緑色の火口湖白鹿譚が神秘的である。

恒例のワンゲルダンスを済ませ14時、観音寺コース(9.3km)を下る。蟻の背(ケミドン)と呼ばれる草原から振り返ると軍艦のへ先を思わせる三角峰もなかなかの威圧感である。1510分、このコースの唯一の水場ユンギンガムに着く。沢の水は冷たく非常に美味しい。見上げると王冠峰他。再びブナ、松の樹林帯を一気に下る。このコースは下山路に利用されるのか登山者が少ない。明日のツツジ祭の為、大きなザックを背負った人達に時折り逢う位である。大学の山岳部又はOBでマナーも良い。

岩にほられた階段をクサリの手すりに摑まりながら慎重に下ると沢に出る。ここよりは又石畳の登山道である。石畳の歩きづらさにいささかうんざりしたが思ったより早く1810分観音寺に到着する。観音寺からのハンラ山は裾野を長くひいて八ヶ岳のようである。その上空には少し雲がたなびいていた。

516日済州島の4日間も今日で終わりである。945分済州島発KE714便の搭乗手続きが手間どり、ようやく940分に搭乗する。釜山迄は316km、約40分。釜山より1125分発KE762便は予定通り名古屋空港に1250分着陸した。 ―H.N

 

参加者 山崎会長 (静岡)山崎美代子、松村きみ、鈴木住夫、賤機三千夫 (静岡西)竹中丈子、成沢桂造 (沼津)内田敏子 (藤枝)永井映男 (磐田)山田つぎ子 (浜松)井野口妙子、石岡宏康


 

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日韓交流でお世話になった韓国全州市在住の萱沼紀子さんから東アジア隣人ネットワークの通信第5号が届きましたので紹介します。

 

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  1月30日(土)~2月28日(日) 「百済歴史遺跡地区写真展」   画像をクリックすると拡大します 


 静岡県立中央図書館で1月30日(土)から2月28日(日)までの間、「百済歴史遺跡地区写真展」を開催しています。静岡県が友好協定を締結している韓国・忠清南道(チュンチョンナムド)を代表する世界文化遺産「百済歴史遺跡地区」の写真を展示しています。

 あわせて写真展会期中は、百済に関連する本の特集展示や百済王の活躍を描いたミュージカルを配信しています。美しい写真パネルと関連書籍や映像を併せてお楽しみください。

(内 容)

 1 名 称 ユネスコ世界遺産・百済歴史遺跡地区写真展

 2 期 間 令和3年1月30日(土)~2月28日(日)※入場無料  午前9時~午後5時(水~金曜日は午後7時まで)

  ※2月1日(月)、15日(月)、26日(金)は休館日

 3 場 所 静岡県立中央図書館3F展示室(静岡市駿河区谷田53-1)

 4 内 容 写真パネル等の展示(約20点)

 5 写真展会期中の特別企画

 (1)百済をテーマにした本の特集展示(図書館2階 閲覧室)

 (2)県立中央図書館YouTubeで、ミュージカル「熊津ファンタジア 武寧大王」を配信

  *百済再復興の王、武寧王の活躍を描いた物語。華麗なる衣装や踊りなどに注目です。(音声:韓国語、字幕なし。製作:韓国忠清南道公州市)

 6 主 催 静岡県、静岡県立中央図書館

 7 協 力 忠清南道、百済世界遺産センター、韓国国際交流財団



静岡ワンゲルと忠清南道庁山岳会の交流

 

2008(H20).12.28-2009.1.4  全州~忠清南道訪問  友好協定

 

2009(H21).7.9-11 

 ・7/10(金)      富士登山(日帰り)

 ・7/11(土)      富士山静岡空港で、友好セレモニー 両山岳会の友好調印式

 

2009(H21).10.16-20   鶏龍山/七甲山/剛泉山 14名

 

2010(H22).8.28-30   朝霧高原キャンプと富士山

 

2010(H22).10.16-20  大百済典/鶏龍山/九峰山

 

2011(H23).8.      南アルプス茶臼岳・上河内岳

 

2011(H23).9      鶏龍山、龍鳳山 錦山人参博覧会

 

2012(H24).9.      計画するも忠清南道の災害で中止

 

2012(H24)10.12-16    鳴聲山3時間 鶏龍山

 

2013(H25).9.5-8    富士山

 

2014(H26)9.25-     百済文化祭

 

2017.10.18-23       錦山人参博覧会

 

2018.8.31-9.3      播隆祭・槍ヶ岳

 


 日韓交流富士登山のエッセー

 

60周年記念誌の「日韓交流」のファイルを韓国の関係者に送ったところ、全州の

イムさんから2018年7月の富士登山のエッセイ「フィフティ・フィフティ」が送られてきた。

忠南道庁山岳会との交流は静岡県庁や民間交流の多くの人とのつながりを生み、仲立ちをしてくれた萱沼先生の住んでいる全州からも静岡へ大勢の人が来た。

イムさんたちの富士登山をワンゲルの有志が支援した時のエッセイで、韓日文化交流

センターの事務局長中村美子さんが翻訳した。

 

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